親の精神状態、いえ、魂の状態は、子どもに伝染するものだとお考え下さい。親の魂が幸福に満たされて輝いている時、子どもの精神状態は落ち着きます。それが最高の教育と言えるものです。それ以外に親が出来ることはありません。お金を掛けて塾に通わせることは副産物に過ぎず、本質は傍で見守ることにあります。子どもを親の所有物などと考えてはいけません。子どもはあくまでも別個の魂を抱いた存在であり、親の意向でどうにかなるものではないのです。本当に子どもを愛している親ほど、抑圧的な態度で接するのを戒めるはずです。
 魂が通い合うと、お互いに関心を持つのは親子関係も同様です。つまり愛情が消失してしまえば、人は無関心になるのです。相手に対して指図せず、静かに見守っている人が深い関心を抱いているのに対して、偉そうに命令している人が実は無関心であるのは意外な事実かもしれませんが、この法則に例外はありません。それを踏まえると、「~のために」といった常套句は、あまり信用できない言い回しであることが分かります。この言い回しを頻用する人は、大抵利己的に振舞っています。自分のコンプレックスを相手に投影することで、そのコンプレックスを解消しようとする時に、口をついて出るのです。
 人の価値観は両親から引き継ぐものです。そのことを実感している人は多いように思われますが、自分が親になった時に子どもに影響を与えていることに気付ける人は少ないのかもしれません。未熟なまま、成長しようと努力することもない親は、子どもの可能性を自分が奪っていることに早い段階で気付く必要があります。

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